小岩にお住いの皆さま、こんにちは!院長の佐藤優(すぐる)です。
12月になりました。平成30年も終わりですが、この時期は忘年会やクリスマスでの暴飲暴食にご注意ください!
さて、栄養についてのお話です。
先月は、身体や脳を動かすエネルギーとなる炭水化物(糖質)、身体をつくる元となるたんぱく質をご紹介しました。
今月は「脂質」です。
脂質は油だから不用だと思われがちですが、非常に重要です。
1g当たり9kcalという、3大栄養素の中でももっとも高いエネルギーを発揮します。
脂溶性のビタミンの吸収を促し、細胞の膜や核の材料など、身体にとって欠かせない栄養素です。
しかし、摂り過ぎると肥満の原因になったり、糖尿病や動脈硬化を招くことがあります。
肉類から脂質を摂り過ぎると中性脂肪やコレステロールが増加して、心筋梗塞や脳血管疾患の原因にもなります。
逆に摂取を控え過ぎてしまうと、痩せ過ぎたり、疲労感、免疫力の低下、成長阻害などの問題を引き起こします。
また、脂溶性のビタミン、A、D、E、Kの吸収が阻害されると、視力が落ちたり、肌荒れや骨密度が低下して、骨粗しょう症の原因にもなります。
トランス脂肪酸が身体によくないという話を耳にすると思いますが、これはマーガリンなど人工的に生成された脂質が、LDL(悪玉)コレステロールの合成を促し、動脈硬化などの生活習慣病の原因になるからです。
摂取が望ましい脂質は、オリーブオイルや青魚の油などです。
ドコサヘキサエン酸、イコサペンタエン酸などの「不飽和脂肪酸」が含まれており、LDLコレステロールを減らして、動脈硬化を予防する効果もあります。
それでは、来年もよろしくお願いいたします!